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最終回の講座に相応しく良寛さまの長歌「この夜らの いつか明けなむ この夜らの 明け放れなば おみな来て ばりを洗はむ こいまろび 明かしかねけり 長きこの夜を」という病中の苦しみ、不眠の苦しみ、長い夜のやるせなさを歌った長歌である。この歌は良寛さまが示寂される20日余り前の12月15日に弟の由之さんが良寛さんに歌を贈っている。その歌は「君が爲 春日まつとて 折つめて 手たゆき迄に 成にけるはや」というものである。良寛さまの病気が治られるように指を折り、お祈りをして来年の春を待つという歌である。この歌に対する返歌が「この夜らの」の長歌であろうと谷川先生はおっしゃておられました。しかし、この歌は由之さんのもとへは届けられずに良寛さまは息を引き取られたのである。

